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  Sato Keijiro and Emily Dickinson


Sato Keijiro and Emily Dickinson

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                   佐藤慶次郎とエミリー・ディキンスン  Sato Keijiro and Emily Dickinson 


   



 

外側の空は黄色だった
深い黄色の中に切りつけたような黄色
鬱金(サフラン)色から継ぎ目も
わからないほどに朱へといたるまで

エミリー・ディキンスン (1676番)
 

Of Yellow was the outer Sky
In Yellower Yellow hewn
Till Saffron in Vermilion slid
Whose seam could not be shewn.

Emily Dickinson (1676)


 
  


   
56.10.20 ~56.10.28


 


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Snake (serpent) の子孫と Eve の子孫の間に神は敵意を置くことにした(Gen.3


EYE ‥‥ 眼を開いたEVE?
 ← EVEが頭をかみつきSerpent EVE のかかとに食いついている状態?











 imp!             
“心印” “休歇なる悟迹”  

Asteriskとは星印である。それは、〝Who went the way of Dusk″ が Body (E.D.の場合、アタマか?) を脱けた傷の“跡”である。恐らく時間とともにその傷跡は、“痕跡”のごときものになったのであろう。そのありやなしやの痕跡Asterisk と呼んでいるのではないか?〝Dimple″ という表現も、そのことを示唆しているように思われる。
それは、“心印” あるいは、“休歇なる悟迹” という表現を与えることが妥当なもののように思われる。






 










[P‐1616]c.1884


Who abdicated Ambush
And went the way of Dusk,

And now against his subtle Name
There stands an
Asterisk
As confident of him as we —
Impregnable we are —
The whole of Immortality
Secreted in a Star.


    眼中花と十方佛の関係
 (おのづから十方佛である眼中花)

この〝Asterisk″とは、〝a Star″ の中に secret された〝the whole of Immortality″ であると考えると、〝his subtle Name″ の〝his″ とは、the whole of Immortality 即ち〝God″ であると考えられる。
とすると、Asterisk abdicate し、the way of Dusk went した者は〝God″  だということになる。
God は、モーゼを待伏せしていたのであるが、もし、Goliah あるいはstranger God の立ち現れと考えるならば、そのGod が消えたことを、
Who abdicated Ambush/
And went the way of Dusk/
と表現できる。〝the way of Dusk″とは〝dissembling″ と同じところであろう。

〝the way of Dusk″ は、〝which is not″ あるいは〝Sum″ のところと考えることができるわけである。とすると、〝Who abdicated Ambush″ を〝myself″ と考えることもできるわけである。それは、〝departed flower″ である。The stem は〝Has still a silent rank″ であるが、それを〝Asterisk″ と呼ぶかあるいは、そこに刻まれた“心印”としての〝Faith″ Asterisk と呼んでいる解するほうが妥当ではないかと思われる。
〝Asterisk″ 〝Dimple″ という表現と同じもののように考えられる。
Seed, impassive stone)


次項

 





















Name
②虚名
④(a 又は、one’sに対して)聞こえ、評判
⑤高名、名声(fame)
⑥有名な(著名な)人
⑧⦅the Name⦆(神の象徴、媒体としての)神の名
⑪(事物、事象、特性、関係、概念を表す象徴的な)言葉、記号、シンボル

 これは、「決して出逢わなかったStranger」であろう。“Ambush”という表現は、“Foe” を連想させる。
      ↑
Cf: (P-1509)〝Mine Enemy is growing old-″        ↑
        sugg.ch (my Foe)
It is a faded Meat —  (P-1509)
(〝A Foe whom I have never seen″) (P-1549 )



    
 
 

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 reverse
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            陰          陽  
 
 




































Hesperides (ギ神話‐黄金のリンゴの園を守った4人の姉妹、ヘスペリデスの園/編者)

“心印”-Asterisk-“信”
 




○ Bird
が立ち去ることによって、出来たもの。 “心印”とはそれである。
Implement    が   消える
(なにもないもの)   (なにもないもの)
がある          がなくなる
imp!
この Implement をもともと“なにもないもの”であったと見抜くか、あるいは“実有”であったものが消えたと認識するのとではどちらの場合も“心印”とよぶことができるとしても、その内容は違ったものである。そのへんの問題についてE.D.の認識を確認することは、E.D.の解析については本質的な問題である。 E.D.は人間における“客観的な認識(真実)と“実在的な真実”ということを理解していたはずである。Paradise の存在が 〝uncertain certainty″ (P- 1411 編者) であるとするのは客観的立場に立っての発言あり、〝spirit lasts, spirit lurks″(P- 1576 編者) というのは実存的立場であるということをよくわかっていた、と云ってよいのではないか?そして、人間の実存(〝Abyss″ とはこのことであろう。)とは何かを知って実存的真実(実存的認識)としてSpirit の世界に生きたのではないか? Spirit の世界 Body の世界どちらも、真であり妄であるとわかっていた筈である。(Reality itself is a dream)その上で、Spirit の世界を自己の Reality としたのである。

○〝On my volcano″ の上にGrassが生えた(P- 1677編者         ↑
            〝Grace″と解せる。
  穴は小さかったということであるか?

・a single Dram of Heaven - (Dimple)
・smaller (P-
1067参照)
(Hesperides の Summer - adjacent sums)
The whole of Immortality -
 十方佛
眼中花-“実にあらず、実ならざるにあらず、おのずから十方佛”
 (If it abide or no)(P- 1390編者

・傷跡に指を入れて、キリストの復活をたしかめた者。
Thomas)(P- 未詳
・Seam を閉じることは、〝He″ の死である(P-858
・Seed が消え去った跡がない(P- 1255参考
・〝a Loaded Gun
″ 身心脱落した跡としての Vesuvian Face

I'm tempted half to stitch it up
With a remaining Breath
I should not miss in yielding, though
To
Him, it would be Death —           (P-858 )
                    He →
 “不思量底の思量”という営みが何事であるかについて既に分かっているわけである。これは、有所得と無所得の問題である。



○ Ingots : それは注入されたもの、即ち Life と考えることができる。とすれば、それは立ち去ったわけである。
その Brother とはなにか?
脱落身心ではないか?
Light - darkness
Life - Death
弾丸 - 穴
positive - negative









































悟迹を休歇することと云ってよいであろう。E.D.の場合、それは忘れることである。(E.D.は忘れる技術を望んだことがある。しかし、意図的にそうするわけにはいかないのだ)しかも、この時点でE.D.は、悟りへ執着の問題を考えていると云える。









 
 

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〇“無我の我”- それがもともとのところである。
しかし、“修せざるには顕われず、証せざるには得ることなし”である。
それは〝Silence″ なるままに在る〝Silence″ である。“不名本寂・41-45 の 43ページ 注欄参照”である。充実している“無”である。“有”なる“無”である。
“*1 語話時闍梨不問、待我不語話時即聞”
“涅槃妙心・21-25 の 25ページ 注欄参照”である。
“本来の面目”である。




 
 

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人は、“空”それ自体-真言-を決して見ない。ただ、“幻空”

“亦若翳人・見空中花翳病若如・華於空滅
               ↑    ↑
         空華  我の倒却  翳(病)と空華とは同時に消滅するわけである。

Conferring with Myself″P-1655編者・66-70 の 69ページ 注欄参照
“悪鬼の口に飛び込む”-(*2 諸行無常、是生滅法、そして生滅滅己、寂滅為楽)
“良寛さんの月の鬼”
〝Of the separated Parties / Which be out of sight″(P- 1061編者



“*3 倩女離魂”の「那箇是真底」のところは、身心脱落の後の事柄である。立ち去った倩女が病臥していた倩女とひとつになるとは身心脱落と脱落身心の相即、すなわち“身心一如”のところである。





 

 
 

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岸田秀(・56-60 の 57ページ 注欄参照)氏は、“リアリティーそれ自体を追求することを止めて、“幻想の世界”を“幻想”であると認めつつ、“幻想の世界”に向き合っていると云えるのであろう。岸田秀氏には、その時、立っている自分の立場をも“幻想”であると考えているようである。その判断する理由は、“幻想論”は“幻想論”それ自体を否定する(幻想であるとする)という矛盾撞着(自家撞着)を三枝氏との対談の中で語っていることからである。
さて、自分の立場も“幻想”であるということは、自分も“幻想の世界”の中に居る、ということであるが、岸田氏が“幻想の世界”に向き合っているとき、岸田氏は、はたして“幻想の世界”に居ると云えるのであろうか?実際は、彼は自分が取り扱っている-展開している-世界の外にいるのである。彼自身はその世界に属していないのである。


The Frog 〝deducting me″(・21-25 の 21、22ページ 参照) これは、彼自身は、Two worlds を展開しているものであって、いわば、Two worlds は、自分の内容であり、自分はその世界-分別の世界-の外にいることの認識を表明しているのかもしれない。分別の世界を展開している者は、それ自身その分別の世界の中には登場しないのである。
“彼が開いた世界は、彼を閉め出している。”(P- 1379)という考えは、世界を展開するものとしての自己は、その世界の中には登場しないという考え方にもとずくものであろう。


































“外にいる”と解しても妥当ではない。何故ならその場合は〝Two worlds″ を内側の世界として観念するとき、その対概念として生じた“外側”ということなのであり、それは観念上の(抽象的な)場処であって、そのような場処は、実際には存在しえないからである。とすれば“自分”はどこにいるのか?要するに〝Two worlds″ それ自体が自分の相だということにある。〝Two worlds″ は自分の内容であるが、その内容のほかには“自分”というものは存在しないわけである。
そして、その内容の中に登場している“自分”というものもそこには在るわけであるが、自己の内容は“Two worlds 全体”であるから、そこに登場する“自分”は〝Two worlds″ の一部である自己である。


  
abdicated  放棄する
Ambush
  待伏せ、待伏せ場所(地点)

(P- 1509 )
Mine Enemy is growing old

I have at last Revenge —
The Palate of the Hate departs —
If any would avenge

Let him be quick — the Viand flits —
It is a faded Meat —
Anger as soon as fed is dead —
'Tis starving makes it fat —



(P-1549 )
My Wars are laid away in Books —
I have one Battle more —
A Foe whom I have never seen
But oft has scanned me o'er —
And hesitated me between
And others at my side,
But chose the best — Neglecting me — till
All the rest, have died —
How sweet if I am not forgot
By Chums that passed away —
Since Playmates at threescore and ten
Are such a scarcity —



(P-1411)
Of Paradise' existence
All we know
Is the
uncertain certainty
But its vicinity infer,
By its Bisecting
Messenger —



(P-1576)
The Spirit lasts
— but in what mode —
Below, the Body speaks,
But as the Spirit furnishes —
Apart, it never talks —
The Music in the Violin
Does not emerge alone
But Arm in Arm with Touch, yet Touch
Alone — is not a Tune —
The Spirit lurks within the Flesh
Like Tides within the Sea
That make the Water live, estranged
What would the Either be?
Does that know — now — or does it cease —
That which to this is done,
Resuming at a mutual date
With every future one?
Instinct pursues the Adamant,
Exacting this Reply —
Adversity if it may be, or
Wild Prosperity,
The Rumor's Gate was shut so tight
Before my Mind was sown,
Not even a Prognostic's Push
Could make a Dent thereon —



(P-1677)
On my volcano grows the Grass

A meditative spot —
An acre for a Bird to choose
Would be the General thought —

How red the Fire rocks below
How insecure the sod
Did I disclose
Would populate with awe my solitude.



(P-858)
This Chasm, Sweet, opon my life
I mention it to you,
When Sunrise through a fissure drop
The Day must follow too.

If we demur, its gaping sides
Disclose as 'twere a Tomb
Ourself am lying straight wherein
The Favorite of Doom.

When it has just contained a Life
Then, Darling, it will close
And yet so bolder every Day
So turbulent it grows

I'm tempted half to stitch it up
With a remaining Breath
I should not miss in yielding, though
To Him, it would be Death —

And so I bear it big about
My Burial — before
A Life quite ready to depart
Can harass me no more —



(P-1067)参考
Except the
smaller size
No lives are round —
These — hurry to a sphere
And show and end —
The larger — slower grow
And later hang —
The Summers of Hesperides
Are long.


(P-1255 )参考
Longing is like the
Seed That wrestles in the Ground, Believing if it intercede It shall at length be found. The Hour, and the Clime— Each Circumstance unknown, What Constancy must be achieved Before it see the Sun!


*1 語話時闍梨不問、待我不語話時即聞
『正法眼蔵』 仏向上事巻
高祖筠州洞山悟本 (きんしゅうとうざんごほん) 大師は、潭州雲巌山無住( たんしゅううんがんざんむじゅう) 大師の親嫡嗣なり。如来より三十八位の祖向上なり、自己より向上三十八位の祖なり。大師、有る時衆に示して云く、体得仏向上事 (たいとくぶつこうじょうじ) 、方有些子語話分 (ほういうしゃすごわぶん) 《仏向上の事を体得して、方 (まさ) に些子語話の分有り》。僧便 (すなわ) ち問ふ、、如何是語話 (しゅおしごわ) 《如何ならんか是れ語話》。大師云く、
語話時闍梨不聞 (ごわじじゃりふもん) 《語話の時、闍梨不聞なり》。僧曰く、和尚還聞否 (おしょうわんもんひ) 《和尚また聞くや否や》。大師云く、待我不語話時 (たいがふごわじ)、 即聞 (そくもん) 《我が不語話の時を待って,即ち聞くべし》。
 いまいふところの仏向上事の道、大師その本祖なり。自余の仏祖は、大師の道を参学しきたり、仏向上事を体得するなり。まさにしるべし、仏向上時は、在因にあらず、過満にあらず。しかあれども、語話時の不聞を体得し参徹することあるなり。

*2 「諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅爲樂」と涅槃経にあり、これを諸行無常偈と呼ぶ。

(P-1061)
Three Weeks passed since I had seen Her —
Some Disease had vext
'Twas with Text and Village Singing
I beheld Her next

And a Company — our pleasure
To discourse alone —
Gracious now to me as any —
Gracious unto none —

Borne without dissent of Either
To the Parish night —
Of the Separated Parties
Which be out of sight?



*3 倩女離魂の那箇是真底
『無門関』 第三十五則・倩女離魂五祖、僧に問うて云く、倩女離魂、那箇か是れ真底。
無門云く、若し者裏に向って真底を悟り得ば、便ち知らん殻を出でて殻に入ることは旅舎に宿するが如くなるを。其れ或は未だ然らずんば、切に亂走すること莫かれ。驀然 (マクネン) として地水火風一散せば、湯に落つる蟒蟹の七手八脚なるが如くならん。那時言ふこと莫かれ道はずと。
 頌に云く、
 雲月是れ同じ、
 渓山各 (オノオノ) 異なり。
 万福万福、
 是れ一是れ二。

(P-1379)
‥‥
His Auditors two Worlds
Deducting me —
‥‥
deduct 控除する 差し引く
   

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