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  Sato Keijiro and Emily Dickinson


Sato Keijiro and Emily Dickinson

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                   佐藤慶次郎とエミリー・ディキンスン  Sato Keijiro and Emily Dickinson 

   



 

周辺よ ― 畏敬の花嫁よ
おまえは魅入られるだろう
おまえを切に望む聖なる騎士に
身をまかせる度に


エミリー・ディキンスン (1620番)

 

Circumference thou Bride of Awe
Possessing thou shalt be
Possessed by every hallowed Knight
That dares to covet thee



Emily Dickinson (1620)

 
  
   
56.10.20 ~56.10.28


 


 11ページ

 

[*1心印]

“なにもない”が “心印” ではなく、“なにもないもない” が “心印” なのではなく、“なにもない” が消えることにおいて、その瞬間に印せられるものを “心印” と呼んでいるのではないか?
“なにもない” は、元来なにものも覚知されないから “なにもない” ところであり、“なにもない” を覚知したとすれば、それは “なにもない” のところと同じところになる筈である。ということは、“なにもない” の意識それ自体は、“なにもないもない” として意識化(相対化)し得ないということである。“なにもない” を相対化しないところが “なにもないもない” ところであると云ってよいかもしれない。
さて、“心印” ということであるが、それは、やはり、“なにもない” から “なにもないもない” に移った瞬間の “記憶” というか “跡“ というべきものではないだろうか?
                    
            ×

“なにもない” は、元来誰も持っていないし受け渡しできない。

 
 

 12ページ
   


































〝代理者”―キリスト(父を指し示すもの。)        
(North (=Nought) を指し示すもの―北極星)









 [L-1004
"Strager,and ye took me in.


       








 








 































































Very imp!

P-1620]             
Circumference thou Bride of Awe
Possessing thou shalt be
Possessed by every hallowed Knight
That dares to court thee―


"Bride"― これは消えたものである。そしてなにもなくなったわけである。
(なにもない)
Awe とひとつになってしまったと云ってよいかもしれない。
Bride of AweCircumference Possessするとは、Bride of Awe―なにもないもない―を Circumference として受けとってしまうというか、さもなければCircumference を Bride of Awe として受けとってしまうというところではないか?
これは、“なにもないもの” を自己として受けとってしまうのと似ているのではないか?
P記載なし/1525参照)のmanuscript 中に次の未完の version があるが、
(「The whole of Immortality / Deputed to a Star ―」)
“Deputed”とは
代理者に任命する。代理者とする(appoint as ones’ substitute or agent
② 委任する。与える(assign, give)の意味であるが、この“代理者とする“という表現によって、Circumference の意識として把握される Bride Awe の代理者即ち実質的には Awe そのものであるということになる。
そして、"Bride" とは "Circumference" の意識であるから、〝Circumference" の意識の保持が 〝Awe" 即ち "The whole of Inmortality" を把握していることになる。
これは、〝The whole of Immortality" を “今ここで” 自ら把握しているということであり、生命的―なにもない心― “自己“ として把握してしまうことと同じ事柄であると考えてよいのではないか?
そして、“Bride を possess する” ということは、Circumference を保持するということと同じなのであり、これは“非思量”の保持ということと同じではないか?そして、Circumference 、hallowed Knight (Body) とひとつになり、やがて、"If it abide or no" と。表現されるほど、溶け合ってしまうわけである
"If it abide or no" という表現は、Circumference Bride あるいはStranger という人格的なものに置き代えて取り扱っているので、そういう表現になるのであって、恐らく実際には、“身心一如”のところを表現しようとしているのではないか?
*2 Two One (まま) (L- 記載なし/486?)Dissembling hue (P‐記載なし/1390
(もっともE.D.は、Spirit を実有的に考えていると思われるものもあるから、一概にはいえない。しかし、その現成底に対する解釈はともかくとして、現成底は心身一如であろう)
 







 







 


 13ページ
   



      脱落身心の実感

Body : Ophir はoffering
の意をひっかけているに違いない。
身心一如=身心脱落・脱落身心

 







 
P-1336 A(まま1366A/編者]
      Body Spirit(circumference)
        ↓      ↓
Brother of Ingots- Ah Peru
Empty the Hearts that purchased you-       

Sister of Ophir
Ah Deu- (まま/ P-1366参照)
Subtle the Sum 
That parchase you-

Brother of Ophir
Bright Adieu
Honor, the shortest route
To you-




〝adjacent sums″ とは “三位一体”のところであろう。

Bride hallowed Knight に入るというのと同じである。        ↓ 
Till Saffron in Vermillion slid
Whose
seam could not be shewn-」
      ↑           (P-1676)
これを Awe Bride の"seam" とみるならば、これは、"Independent" である。”われ在り“である。 主体性の意識の回復である。どっちつかずの状態―空性―からの脱落である。
そのときまで、Seed は行方不明だったわけである。



 
Unknownhonor するということの意義。




Circumference とは、Bride Awe Circumference (境界)であり、Bride hollowed Knight の (境界) でもある。
脱落身心の
hollowed Knight Disk と呼んでもよい筈である。
 
 


  14ページ
    (Son) (Sire)
Bird   (of Awe)
Sheen
She
Sea
Susan


        

Circumference
Disk
Butterfly
Spirit
Robins

 

Humble bee = 素直になったBody
      (衆生)であろう。

   

Clover plank を失った Bee  

Bumble bee
   
Clover plank にのっている Bee

Phebe=free bee
(L-記載なし番号未詳
To mrs Holland?


     
 

 15ページ
   









I see the clearer for the Grave
That took the face between
No Mirror could illumine thee
Like that impassive stone-

      ↓

空界月 
*3 空裏-片石(一方を証するときは、一方はくらし)




The stature of the empty
nest
    ↓
脱落身心あるいは”なにもない“の意識―
身心一如に Circumference の意識も透明になったところか?



Attests the Bird that’s gone
      
蘇えりのキリストが天に立ち去ったあと、Spiritが送られるわけである。


(P-1666)
I see the clearer for the Grave
That took the face between
No Mirror could illumine thee
Like that impassive stone-
I know thee better for the Act
That made thee first unknown
The stature of the empty nest
Attests the Bird that’s gone












     
 (full) ― (Empty / “Was not)”
   
↑       ↑
“なにもない”
 “なにもないもない”
               

             Unknown

(That made thee first unknown 編者挿入)

imp!

“なにもない”から“なにもないもない”になったところ  ↑
これを Renown(P-1006参照/編者)と呼んでいるのかもしれない。とするとRenown とは “識神”という表現に相当すると云える。
Renown" とのコントラストとして〝Unknown" という観念の意義がわかるわけである。*4 無功用行(不染汚) “不思量底の思量”―祈り(pure prayer)― ということの意義。それは 〝Unknown" を honor するということでもある


 That took the face between
          

〝between the face" と読むべきであろう。それは、Diskであり、脱落身心であろう。
the Grave" とは"empty nest" と同じことではないか?
    ↑  
the Graveとは〝the other Sky" であると考えることもできる。それは〝Nought" それ自体である。死によって、それとひとつになるわけであり、その意味においてそれは"Grave" である。
(一滴水の墓である海)

"empty nest" とは、身心脱落であり脱落身心であろう。Circumference の一面は身心脱落であり、他面が脱落身心であると云ってもよいのではないか?
(一方を証するときは、一方はくらし)









←  E.D.における 〝Renown"
     
 
 






*1 心印

仏心印の略、仏印ともいう。印は、印可・印証で、師資の心が相契合して、不二一体になることをいう。世尊の拈華を、迦葉が微笑することで仏心を印証され、それが歴代の祖師を通じ、以心伝心によって伝えられてきた。その印可された仏心を仏心印といい、仏の自内証の心地を指す。(曹洞宗関連用語集より)




















hallowed Knight
聖なる騎士
possess
所有する、憑りつく、情を結ぶなどの意味がある。


(P-1525)
He lived the Life of Ambush
And went the way of Dusk
And now against his subtle name
There stands an Asterisk
As confident of him as we —
Impregnable we are —
The whole of Immortality intrenched
Within a star —

未完のversionについては、未詳

Immortality 不滅の生 不死性 
Nought (古・詩 )無



(L‐1004)
‥‥The Savior's only signature to the Letter he wrote to all mankind, was, A Stranger and ye took me in.

( Mabel Loomis Todd,1885)
L- は、ディキンスン書簡集の番号
ye は、you ( あなたたち)の古語


(L-486)
To wane
without disparagement 
In a dissembling hue That will not let the eye decide
If it abide or no.

(T.W.Higginson, 1877)
*2
Two One
上記のようにTo waneではないかと思われる

(P-1390)
These held their Wick above the West —
Till when the Red declined —
Or how the Amber aided it —
Defied to be defined —

Then waned without disparagement
In a
dissembling Hue
That would not let the Eye decide
Did it abide or no —






(P-1366 A、B、C) 
Brother of Ingots -- Ah Peru --
Empty the Hearts that purchased you --

--
Sister of Ophir --
Ah, Peru --

Subtle the Sum
That purchase you --
--
Brother of Ophir
Bright Adieu,
Honor, the shortest route
To you.





(P-1676)
Of Yellow was the outer Sky
In Yellower Yellow hewn
Till Saffron in Vermilion slid
Whose seam could not be shewn.


seam 筋目
shew showの古語
Disk 平円形の表面









(P-1343)
A single Clover Plank
Was all that saved a Bee
A Bee I personally knew
From sinking in the sky —

'Twixt Firmament above
And Firmament below
The Billows of Circumference
Were sweeping him away —

The idly swaying Plank
Responsible to nought
A sudden Freight of Wind assumed
And
Bumble Bee was not —

This harrowing event
Transpiring in the Grass
Did not so much as wring from him
A wandering "Alas" —



(P-216/1859)
Safe in their Alabaster Chambers —
Untouched by Morning
And untouched by Noon —
Sleep the meek members of the Resurrection —
Rafter of satin,
And Roof of stone.

Light laughs the breeze
In her Castle above them —
Babbles the Bee in a stolid Ear,
Pipe the Sweet Birds in ignorant cadence —
Ah, what sagacity perished here!

Grand go the years in the crescent above them;
Worlds scoop their arcs, and firmaments row,
Diadems drop and Doges surrender,
Soundless as dots on
a
disk of snow.

この詩の別ヴァージョンが(P-216/1886)にあります。


*3 空裏-片石
『正法眼蔵』仏性巻 「しかあれば無の片々は空を道取する標榜なり、空は無を道取する力量なり。いわゆるの空は、色即是空の空にあらず。色即是空といふは、色を強為して空とするにあらず、空をわかちて色を作家せるにあらず。空是空の空といふは、空裏一片石なり。

*4 無功用行 報いを求めず、無目的で働く、無我の行為。


(P-1006)
The first We knew of Him was Death —
The second — was — Renown —
Except the first had justified
The second had not been.


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