「表象と結合術」より

Op.1 2012 91㎝×73㎝

Op.2 2012-14 130㎝×97㎝


Op.5 2012 – 2014 130cm×97cm

Op.6 2012 – 2015 117cm×117cm
Op.7 2012 – 2015 194cm×392cm

Op.9 2012-15 91cm×73cm
■ Production materials
制作素材
Japanese paper on cotton
* Paper on Panel
基底材 綿カンヴァスに和紙 アクリル下地
*パネルに紙 アクリル下地
Original paint (made from resin,oil and beewax),Oil, Acryl
絵の具 オリジナル絵の具(天然樹脂、油、蜜蝋)、油彩
焔(ほむら)と沈黙(しじま)の日々 |
大地が咆哮し、海が山のように隆起した日。
星々も定かでない瀝青(タール)で洗われたような大空に
風は沈黙して漆黒の闇を抱いた。
焔はエーテルに漂う地球のように足もなく水面を滑った。
人々は四方に心の灯火を求めたが、眠れぬ夜が膝に覆いをかける。
焔(ほむら)と沈黙(しじま)の日々が訪れたのである。
原爆投下から70年が、そして東日本大震災と原発事故から4年が過ぎようとしていた。これもまた過ぎ去るのだろうか。いかなる人種、いかなる宗教、いかなる地域の人々であれ、眉をひそめ、見えない姿に怯え、一刻も遠くに逃げ去りたいと願うもの。だが、それはいまだ過ぎ去ることなく存在している。それは人々の望みだろうか。
多くの人々と出会い、別れてきた。優れた先輩アーティストたち、松澤宥(まつざわ ゆたか)は原爆ドームの前で戦慄するようなメッセージをその優しい声で朗誦したし、佐藤慶次郎(さとう けいじろう)は若いアーティストに原爆をテーマとするアートとは何かと迫った。二人とも、去った。もはや帰ることはない。だから僕はこんな作品を描いている。
2015年8月
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